2025.06.30
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厳しい寒さに耐える北海道の家の外壁リフォーム。塗装と張替えの基礎知識
北海道の住まいは冬の厳しい寒さや雪、そして夏の直射日光や風雨といった、過酷な気候条件と向き合いながら毎日を支えてくれています。その中でも特に負担がかかるのが「外壁」です。
年月とともに少しずつ劣化が進んでいく外壁ですが、「どのタイミングでリフォームすればいいの?」「塗装と張替え、どっちが良いの?」といった疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
外壁が受ける北海道特有のダメージとは?
北海道の外壁に影響を与える最大の特徴は、「寒暖差」と「凍害」です。気温の変化が激しく冬には氷点下になる日が続くため、外壁材の表面に小さなひびができ、そこから水分が染み込むことで凍って膨張し、外壁が傷む「凍害」が起こりやすくなります。 特に窯業系サイディングのような外壁材はこの凍害の影響を受けやすく、10〜15年を目安に塗装やシーリングの補修が必要とされています。メンテナンスを怠ると外壁材自体の劣化が進み、張替えが必要になることもありますので、早めの対処がポイントです。
外壁塗装と張替え、どう選ぶ?
外壁リフォームには「塗装」と「張替え」の2つの方法があります。
- 外壁塗装:現在の外壁の上から塗料を塗り直し、防水性や見た目を回復させる方法。費用を抑えながら美観と耐久性を維持したい方におすすめ。
- 外壁張替え:古くなった外壁材を撤去して新しい素材に替える方法。劣化が進んでいる場合や、断熱性能も同時に向上させたい場合に適しています。
「塗装で十分か、それとも張替えが必要か」は、現在の外壁の状態によって変わります。ひび割れが多い、反りや浮きが目立つといった場合は、張替えを検討するタイミングかもしれません。
外壁工事に適した北海道の季節は?
北海道の外壁リフォームに適しているのは、雪が溶けた4月〜10月頃。特に6〜9月は気温と湿度のバランスが良く、塗料の乾きも安定し仕上がりがきれいです。秋が深まると塗装の乾燥が不十分になったり、施工が延期になることもあるため注意が必要です。ただし、人気の時期は施工予約が集中しますので、早めのご相談がおすすめです。
見逃さないで! 外壁トラブルのサイン
以下のような症状が見られたら、外壁リフォームの検討時期かもしれません:
- 外壁の表面に白い粉(チョーキング)がつく
- コーキングが割れている、剥がれている
- サイディングの浮きや反りが目立つ
- 外壁の色あせやツヤの消失
- 小さなひび割れや膨らみがある
これらは防水性の低下を示すサインであり、放っておくと雨水が壁内に侵入し、断熱材や木材が傷んでしまう恐れがあります。
外壁材の選び方 〜北国に向いた素材とは?〜
北海道の戸建て住宅では、以下のような外壁材が選ばれることが多いです:
- 金属サイディング(例:ガルバリウム鋼板)
軽量で凍害に強く、断熱材一体型のタイプも多いため、寒冷地には非常に適しています。外壁リフォームでも人気の素材です。 - 窯業系サイディング
見た目のバリエーションが豊富でデザイン性が高いですが、凍害リスクもあるため、こまめな塗装メンテナンスが前提になります。 - 塗り壁(モルタル・ジョリパットなど)
味わいのある外観を好む方に人気ですが、クラック(ひび)が入りやすいため定期的なチェックが必要です。
築20年を過ぎたらチェックを
築10年を超えると、目に見えて外壁の劣化が進み始めます。特に築20年以降になると、外壁塗装だけでは不十分な場合も増えてきます。
1990〜2000年代前半に建てられた住宅では、現在の建材に比べて断熱性や防水性が劣るものもあるため、専門業者による点検を受けるのが安心です。
外壁リフォームは「省エネ」にもつながる?
張替えの際に断熱材入りの外壁材を選べば、室内の暖かさをキープしやすくなり、暖房効率が向上します。結果として光熱費の削減につながることも。
北海道のような寒冷地では、外壁の断熱性能が暮らしの快適さに直結します。外壁リフォームは、見た目だけでなく家の中の快適性と省エネ効果を高める、大切な住まいのメンテナンスといえます。
まずは無料診断からお気軽に
外壁のリフォームは、家の美しさを保つだけでなく、長く安心して暮らすための大切なステップです。北海道の気候に合った素材選びと、確かな施工が長寿命の住まいをつくります。 「うちはまだ大丈夫かな?」と思ったら、まずは外壁の無料診断を受けてみませんか?小さな不安を見逃さず、早めの対策で大切な住まいを守りましょう。
いちたかガスワンでは、外壁塗装・張替え、屋根との同時リフォームのご相談も承っております。ぜひご相談はこちらのご相談・お問合せフォームからご相談ください。