灯油に関する豆知識

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灯油代をムダにしない節約術 ~ちいさな工夫で冬の暖房費は変わる~

冬になると家計をじわりと圧迫するのが、毎日の暖房コスト。とくに灯油は使う量がはっきりお金に直結するため、「少しでも節約したい」という声をよく聞きます。とはいえ、寒さをガマンして健康を損なっては本末転倒。そこで、無理をしないで“自然と灯油の使用量が減る”5つのコツを紹介します。

目次

体感温度を上げる工夫が、灯油節約の第一歩


暖房費の無駄が出やすい理由のひとつは、「実際の室温」と「身体が感じる温度」が一致しないことです。
人が感じる暖かさ=体感温度は、湿度・空気の動き・床や壁の温度によって大きく変化します。

加湿器の併用で同じ温度でも“ぽかぽか”に

湿度40〜60%を保つと、乾燥しているときより体感温度が約2〜3℃上がると言われています。
同じ室温20℃でも、湿度があるだけで衣服一枚分ほど暖かく感じられます。

冷気の侵入を「カーテンの長さ」でブロック

窓は部屋の熱がもっとも逃げやすい場所。
床まで届く長めのカーテン(厚手タイプ)にすると、部屋の暖かい空気を逃がさず、冷気が室内に流れこむのも抑えられます。

ラグやマットを敷くと“足元の寒さ”が解消

体感温度は足元が冷えているだけでグッと下がります。
フローリングにラグを敷くだけで、床からの冷気を抑えられ、ストーブの効きがよくなったように感じることもあります。その結果、設定温度を下げても暖かく感じるケースも多いのです。
さらに、もしストーブの買い替えを検討しているなら、“床暖タイプ”のモデルを選ぶのも一つの方法です。足元からじんわり暖めてくれるため体感温度が大きく上がり、同じ室温でもより暖かく感じるため、結果として灯油の節約につながります。

ストーブ・ファンヒーターの位置を見直す


暖房器具は「どこに置くか」で燃費が変わります。
意外なポイントですが、これは多くの専門店が強調する“節約のコア技術”です。

窓際に置くと外気をシャットアウトする“壁”になる

冷気は窓から流れ込み、床に沿って広がります。
ストーブを窓の近くに置くことで、窓から入る冷気を直接暖め、暖かい空気が部屋全体に循環するため室温のムラを軽減できます。

壁との距離が近すぎるとNG

ストーブやファンヒーターを壁に近づけすぎると、安全面でのリスクが高まるだけでなく、背面の吸気が妨げられ燃焼効率が低下します。
その結果、機器内部が過度に熱を持ち、自動停止や故障の原因となるほか、灯油を余計に消費する原因にもなります。適切な設置場所を選ぶことで温風が室内に広がりやすくなり、暖房効率の向上と灯油の節約 につながります。
多くの暖房器具では壁から 30〜60cm 程度離して設置すると安全で効率的ですが、実際の必要距離は製品ごとに異なるため、必ずメーカーが指定する距離を確認してください。

家具の配置一つで暖まり方が変わる

大型家具が空気の流れを遮断している部屋では、暖房効率が低下します。
温風は前方に向かって広がり、天井付近まで上昇し、壁に沿って降りてくるという自然な“対流”を作るため、この流れを妨げないレイアウトが重要です。

  • ソファをストーブの前に置かない
  • 背の高い家具は暖房器具から離す
  • 温風が届きにくい「死角」をつくらない
  • リビングテーブルは温風の通路から横へずらす

など、ほんの少しの移動でも空気の流れが改善し、部屋の暖まり方が変わります。

こまめな換気より、“短時間でしっかり換気”

灯油暖房は換気が必須ですが、やり方次第で灯油の使用量が変わります。
換気は安全のために欠かせませんが、“賢く換気”すれば暖房のムダを大きく削れます。

室内の空気は“少し開け続ける”より“短時間で一気に”

窓を少しだけ開けて長時間換気すると、冷たい外気がゆっくり入り続け、暖まった空気がじわじわ逃げ続けるため、暖房効率が大幅に低下します。
一方、窓を大きく開けて2〜5分ほど短時間で換気すると、部屋の空気が一気に入れ替り、壁や床・家具に蓄えられた“熱”はほとんど逃げないので、再び暖房で暖める時間が短く済み、灯油のムダが少なくなります。
よって数時間おきに数分、窓を大きく開けるほうが、壁や床に蓄えられた熱を残しつつ空気だけ入れ替えられるため合理的だといえます。

対角線換気が最強

部屋の反対側の窓やドアを同時に開けると、短時間で効率よく空気が入れ替わります。
1〜3分で完了するので、室温低下も最小限です。

フィルター掃除で燃焼効率アップ


ファンヒーターの吸気フィルターには思いのほかホコリが溜まり、これが暖房効率を下げて余計な灯油の消費を招きます。
フィルター掃除は、灯油の節約に直結するもっとも手軽なメンテナンスといっても過言ではありません。

ホコリで吸気が弱くなる → 空気が足りず燃焼効率が低下

燃焼効率が下がると、結果として以下のような現象が起こります。

  • 立ち上がりに時間がかかる
  • 暖まりにくくなる
  • 灯油の消費量が増える

掃除は“1~2週間に一度、軽く吸うだけ”でOK

フィルターの表面に付着した大きなホコリやゴミを、掃除機で軽く吸い取るだけでも燃焼効率が改善。
フィルターが詰まっていると、場合によっては灯油を10〜20%も無駄に消費するというデータもあるほどです。

ついでに電池チェックも

ファンヒーターが点火しない原因は、電池切れが最も一般的です。着火に時間がかかるとそれだけ灯油のムダ燃焼につながります。
新しいアルカリ電池に交換し、電池の極性(+-)が正しくセットされているか確認してください。この時、マンガン電池とアルカリ電池を混用しないように注意してください。

ポリタンクの置き場所も節約に関係する?


ポータブルタイプのファンヒーターや石油ストーブをお使いの場合は、灯油の保存状態が悪いと劣化し、燃焼がうまくいかなくなることがあります。
すると、同じ量を燃やしても得られる熱が弱くなり、結果として消費が増えることに。

夏の高温や直射日光は劣化の大敵

ポリタンクを屋外に置くと、温度差で結露が発生し、水分が混入しやすくなります。
水が混ざると不完全燃焼の原因に。性能が落ち「なかなか暖まらない」状態になりやすいのです。

最適な保管場所は“涼しい屋内の暗所”

玄関・納戸・車庫など、直射日光の当たらないところが理想。
また、使い残しは翌年に持ち越さず、1シーズンで使い切るのが基本です。

灯油タンクのキャップは“しっかり締める”が鉄則

空気が入ると灯油が酸化し、変質の原因 になります。
劣化した灯油は燃えにくく、燃焼ムラも起きやすいため、暖房効率が低下して灯油の無駄につながります。
こうした劣化を防ぐためにも、灯油タンクのキャップは確実に締めることを心がけましょう。

まとめ

普段の生活の中で少し意識するだけで、灯油の消費量は驚くほど変わります。
家族が快適に、そして家計に優しい冬を過ごせるよう、できるところから取り入れてみてください。

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