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ガス機器の歴史~暮らしを支えたエネルギー革命~

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2025/07/15

私たちの毎日の暮らしに、すっかり欠かせなくなった「ガス機器」。コンロで料理をし、お湯を沸かし、寒い冬には部屋をあたためてくれる。その便利さに慣れきっている今、ふと立ち止まって考えてみると、「そもそもガス機器って、いつからあったのだろう?」という素朴な疑問が浮かびます。
今回は、日本におけるガス機器のはじまりから現代までを、時代とともにどのように技術が進化し、暮らしの中に溶け込んできたのかをご紹介します。意外と知られていない“ガスのある暮らし”の歴史を一緒に辿ってみませんか?

黎明期(明治~大正):都市ガスの登場と普及のはじまり

 
日本でガスが初めて使われたのは1872年(明治5年)、横浜の場所道通りでガス灯が点灯されたことが最初です。当初のガスは石炭ガスで街路の照明として活用されました。ガス機器が家庭に姿を現し始めたのは、今からおよそ100年以上前、明治時代の終わりから大正時代のはじめ(1900〜1920年代)にかけてのことです。当時の都市部ではガス灯がすでに普及し始めており、そこから派生してガスレンジやガス湯沸器などが、富裕層の家庭を中心に導入されていきました。この時代のガス機器は、まだ特別な存在で、一般家庭に本格的に普及するにはもう少し時間がかかりました。

昭和(戦前~高度成長期):「ガス機器」が暮らしの中心に


戦前はまだガスの普及率は低かったものの、戦後の復興とともに急速に広がります。
明かりとして使われていたガスは、徐々に調理や給湯などの熱源として利用されるようになっていきます。
また、進駐軍がシャワー文化を持ち込んだことで、ガス給湯器の需要が増加し、ガス会社も積極的に風呂釜の提供を拡大していきました。それまでの薪・石炭という固定燃料からガス・石油へと大きく転換を遂げていったのです。
特に1950年代以降は、高度経済成長とともに都市ガスやプロパンガスが家庭のインフラとなり、ガスコンロ、ガス炊飯器、ガスストーブが急速に普及しました。

昭和40〜50年代 ガスコンロ

・ホーローや金属製で仕上げられたレトロな外装

・手動着火・レバー操作の機械的な操作感

・「火力の強さ」や「短時間調理」が魅力

・安価で耐久性の高い機器が大量に出回り、“一家に一台”の時代に

平成:自動化と安全性の革新


平成の時代に入ると、携帯電話やインターネットが普及し、それに伴いガス機器も急速に“電気化・電子化”していきます。
バブル経済の崩壊を経て、暮らしに「効率性」や「安心感」が求められるようになった平成時代。ガス機器もまた、その時代の空気に応えるように、大きな変化を遂げていきます。

平成ガスコンロの主な進化点

・SI(セーフティ・イノベーション)センサー付きコンロの登場:火災やガス漏れ防止に大きく貢献。

・自動着火・自動消火・調理タイマーの標準化。

・デザインの多様化:キッチンと調和するビルトインコンロ、ガラストップなど

暮らしの変化

・共働き家庭の増加や高齢化を背景に「安全・時短・メンテナンス性」が重視されるように

・「火に頼らない安心感」も重要視されるようになり、IHクッキングヒーターとの共存も進む

令和:スマートガス機器と脱炭素の時代へ


現代のガス機器は「火」を使うだけではなく、「デジタル」と「持続可能性」との融合が進んでいます。
一方で、炎の「見える安心感」や「調理の楽しさ」が再評価されているのも特徴です。“人に寄り添うガス機器”として、温かみとスマートさの共存が進んでいます。

令和トレンドのガスコンロ

・スマートフォン連動機能:遠隔操作やレシピ連携の調理サポートで初心者も安心

・AI搭載:食材や料理に応じて適切な火加減や時間を制御・自動調理

・全口安全センサー搭載:うっかり火を消し忘れても自動で消火

・お手入れしやすいガラストップ:キッチンの見た目も美しく

・無水両面焼きグリル:裏返さずに魚がこんがり、しかもヘルシー

・フタ付きグリルプレート付属:煙や油をシャットアウトし、グリル内を汚さず調理可能

利便性+“ぬくもり”の共存へ

・火が持つ“見た目の安心感”や“味わい”が再評価され、ガス機器の魅力として再浮上。

・昭和レトロなデザインを取り入れた「ネオクラシックモデル」も人気に

・水素混焼技術やカーボンニュートラル都市ガスの研究も進行中

未来へ続く「火」のバトン — 今、選ぶべきガスコンロとは?

ガス機器は、単なる「炎を出す道具」から、安心・便利・美味しさ・デザイン性を兼ね備えた暮らしのパートナーへと進化を遂げてきました。昭和の時代に育まれた“火を扱う技術”は、現代のテクノロジーと融合し、より高機能で使いやすく、そして何より安全で快適な調理環境を提供する製品として息づいています。

おすすめ最新ガスコンロ(2025年春)

リンナイ「DELICIA(デリシア)」シリーズ


・ハイエンドモデルの代名詞。オート調理、炊飯、パン焼きもボタンひとつ
・スマートフォンアプリ「+R RECIPE」と連携し、時短&美味しい!
・ガスコンロを点火/消火すると、レンジフードが自動で運転開始・停止するレンジフード連動型

ノーリツ「progre (プログレ)」シリーズ


・温度センサー付き下火バーナーによる温度管理と自動制御で多種多様な調理をサポートするマルチグリル
・マルチグリルアプリを使えば、選んだレシピをコンロに送信できスムーズに調理可能

パロマ「WITHNA(ウィズナ)」シリーズ


・コストパフォーマンス抜群。オールバーナー温度センサーで安心
・キッチンに馴染むカラー展開が魅力

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