いちたかガスワン Recruit
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中途採用 2023卒エントリー

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2022.11.16コラム

男性の育休って・・どう?

日本の育児休業制度

日本における男性の育児休業取得率は、令和3年の時点で13.97%という調査結果にある通り、世界的に見てもかなり低いです。しかし、育児休業制度そのものを見ると他国と比べかなり手厚い事はご存じでしょうか?
ユニセフが先進国31か国に行った調査では、「父親が最大限の給付金を」もらえる期間の長さは、日本が世界トップとされているものの、男性が育児休業を取得していない、”絵に描いた餅状態”・・・なのです。

※厚生労働省 令和3年度雇用均等基本調査より引用

 

前述の通り、日本は世界と比較してもかなり高水準な「育児休業制度」を設けている国で、子どもが1歳(保育所に入れない場合は最大2歳)に達するまで育児休業を取得でき、休業開始から半年間は賃金の67%が育児休業給付金として支給されるほか、社会保険料が免除されるため、手取り額で休業前の最大8割と言われています。(半年経過後は、育児休業給付金は50%の支給)

また、2022年より、男性の育児休業取得を促進するため、「育児・介護休業法」の改正がありました。4月からは、「育児休業を取得しやすい環境の整備と意向確認」が企業に義務化されました。
当社では、総務人事課が相談窓口となり、お子さんが生まれた社員に対してメールで育児休業に関する情報提供と共に、育児休業の取得予定を確認し、積極的に取得して頂くよう、働きかけと個別相談を行っています。
10月からは、出生後8週間以内に通常の育児休業とは別に「産後パパ育休」が取得できるようになり、同時に、通常の育児休業もパパ・ママ両方が2回まで分割して取得できるようになる等、よりいっそう、労働者目線で取得がしやすいような改正がなされています。

当社における取得事例

当社もまだまだ実例は少ないですが育児休業を取得した男性社員が複数名在籍しています。
実際に取得してみてどうだったか質問してみたところ、

・「自分は短期間の取得でしたが、やはり、育児休業をするのならば長期間取得しないと母親の負担減にはつながらないのだなと取得してみて改めて理解しました。」
・「初めての子なので、なにもわからない最初の三カ月に取得して欲しかったと今でも妻に言われます。ただ、夜泣きだったり寝かしつけは二人いる分、楽ではありました。」

と、短期間の取得であった事に対して、反省点を伺えました。当該社員は、前述した法改正を活用し、2回目の育児休業取得についても意欲的に考えている様子でした。

反対に、子どもが生まれたにもかかわらず、育児休業を取得しなかった社員に話を聞くと、多くが「収入が減る事に対する不安」を挙げていました。
確かに、子どもが生まれると、色々とお金がかかるもので、最大保証の8割を理解していても、その2割分すら手痛い、という心情もよく分かります。

育児は日々の積み重ね

育児休業を取得可能な”子どもが1歳になるまで”の間には、色々なイベントがあります。身長は20cmも伸び、体重は5kg増えると言われています。首が座った、寝返りができた、腰が据わり一人で座れるようになった、離乳食を食べ始めた、歯が生えてきた、ハイハイ、つかまり立ち・・・挙げだすとキリがありませんが、その一瞬一瞬が子どもにも、親にも大事なイベントの起こる1年間で、すべてお金に変える事はできない、かけがえのない瞬間です。

仕事を頑張ってお金を稼いでくる事も、もちろんパパの重要な役割です。ご家庭環境は人それぞれですが、命がけで出産してくれた妻、命がけで生まれて来てくれた子どもを、全力でサポートするのも、パパの大事な役割ではと思っています。
1日でも長く育児休業を取得する事は、自分も成長でき、子どもの成長も見守る事ができる、一石二鳥の方法ではないでしょうか。

*おまけ*
筆者も幼い子どもがいますが、コロナ禍でも奇跡的に出産の立会をする事が出来ました。
生まれてきた我が子を初めて抱っこした時に「感謝」と「この子のためにもっと頑張らなきゃ!」という感情が芽生えた事を今でも鮮明に覚えています。
育児休業について、現状は「企業側の取得促進等の義務化」が制度面での改正が進んでいる段階ですが、ゆくゆくは「男性も育児休業を取得して当たり前!」と言われる時代になっているのでしょうか・・・??
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