コラム

2026.2.4

ガス警報器はなぜ必要?LPガスと都市ガスの違い・設置義務・警報が鳴った時の正しい対応を徹底解説

LPガスや都市ガスを日常的に使用する中で、万が一のガス漏れに備えるために重要なのが「ガス警報器」です。
本コラムでは、ガス警報器の役割やLPガスと都市ガスの違い、法律に基づく設置義務、警報が鳴った際の対応方法など、ガスを安全に使うために知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

 

1. ガス警報器の役割とは?

ガス警報器は、ガス漏れをいち早く感知し、事故を未然に防ぐための安全機器です。
LPガスや都市ガスが漏れて室内に広がった場合、火気に触れることで火災や爆発につながるおそれがあります。
特にLPガスは空気より重いため、気づかないうちに床付近にガスがたまりやすいという特性があります。
ガス警報器は、人の嗅覚よりも早く小さなガス漏れの段階で異常を検知し、音やランプで知らせてくれる、家庭・事業所の「最後の砦」と言える存在です。
 

2. LPガス(プロパンガス)と都市ガス(LNG)の警報器の違い

ガスの種類によって、警報器の設置位置・構造・感知方式が異なります。

LPガス(プロパンガス)
  •  ▪ 空気より重い
  •  ▪ 床付近にたまりやすい
  •  ▪ 警報器は床から30cm以内に設置
都市ガス(LNG・13A)
  •  ▪ 空気より軽い
  •  ▪ 天井付近にたまりやすい
  •  ▪ 警報器は天井から30cm以内に設置

ガスの種類を間違えた警報器を設置すると、正しく検知できません。
必ず使用しているガスに適した警報器を選ぶことが重要です。
▶ LPガスと都市ガスの違いとは?特徴・料金・安全性まで徹底比較
 

3. ガス警報器の設置義務について

LPガスを使用する一部の建物では、ガス警報器の設置が法律で義務付けられています。
これは、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」に基づくものです。

設置義務がある主な例
  •  ▪ 集合住宅(アパート・マンション)
  •  ▪ 業務用厨房・飲食店
  •  ▪ 地下室や密閉性の高い場所でLPガスを使用する場合

など、設置義務があるにもかかわらず未設置の場合、事故発生時に重大な責任問題に発展する可能性もあります。
詳細は保安点検時や契約内容により異なるため、LPガス販売店への確認が必須です。
 

4. ガス警報器とガスメーターの連動機能


近年のガス警報器は、マイコンメーター(ガスメーター)と連動するタイプが主流です。

連動するとどうなる?
  •  ▪ ガス漏れを検知
  •  ▪ 警報音が鳴る
  •  ▪ 同時にガスの供給を自動遮断

つまり、人が操作しなくてもガスを止めてくれる仕組みです。
特に不在時や就寝中の事故防止に大きな効果があります。
▶ ある日突然ガスが使えない…。ガスメーターの故障かな?と思ったら読むコラム
 

5. ガス警報器が鳴った場合の正しい対応

警報が鳴ったら、慌てず、以下の順で行動してください。

  1.  1.火気を絶対に使用しない(換気扇・スイッチ操作も避ける)
  2.  2.窓や扉を開けて換気
  3.  3.ガス栓・器具栓を閉める
  4.  4.ガスの臭いがなくなったことを確認
  5.  5.販売店・管理会社へ連絡

無理に原因を探そうとせず、少しでも不安があれば専門業者に連絡することが大切です。
 

6. ガス漏れ以外で警報器が鳴るケース

ガス警報器は高感度のため、ガス漏れ以外の成分に反応する場合があります。

主な例
  •  ▪ ヘアスプレー・制汗スプレー
  •  ▪ 殺虫剤
  •  ▪ アルコール(消毒液・除菌スプレー)
  •  ▪ 塗料・シンナー
  •  ▪ 線香・たばこの煙

これらを警報器の近くで使用すると、一時的に警報が鳴ることがあります。
故障ではないケースが多いため、落ち着いて換気を行いましょう。
 

7. ガスが漏れていなくても臭う?LPガスの残量が少ない時に起こる現象

「最近、ガスのにおいがする気がする」「特定のタイミングでにおいを感じることがある」といった声は、実際によく聞かれます。
このような場合でも、必ずしもガス漏れが起きているとは限りません。
LPガスは本来無臭ですが、ガス漏れに気づけるようにおい成分(付臭剤)が加えられています。
この付臭剤の特性やガスの使用状況によって、ガス漏れがなくても一時的ににおいを感じることがあります。
例えば、ガスの使用状況が変わったときや、ガスボンベ・タンクの交換や補充の前後、気温や気圧の変化がある場合などに、付臭剤のにおいが強く感じられることがあります。
においを感じた際は、まず換気を行い、ガス栓や器具栓を確認してください。
それでもにおいが消えない場合や、不安を感じる場合は、自己判断せずLPガス販売店や管理会社へ連絡することが大切です。
 

8. ガス警報器を安全に使うためのポイント


ガス警報器は、設置するだけでなく定期的な確認と管理が重要です。
ガス警報器には有効期限(目安:約5年)があり、古くなると正しく検知できないおそれがあります。
設置から年数が経っている場合は、交換時期を確認しましょう。
また、警報器の周囲にほこりや油汚れが付着すると、感知性能に影響することがあるので日頃から軽く清掃しておくと安心です。
ガスの種類に合った警報器が正しい位置に設置されているかどうかも大切なポイントです。
気になる点がある場合は、保安点検の際に販売店へ相談することをおすすめします。
 

9. まとめ

ガス警報器は、LPガスや都市ガスを安全に使用するために欠かせない保安機器です。
ガスの種類によって警報器の構造や設置位置が異なり、LPガスの場合は法律(液化石油ガス法)に基づき、設置が義務付けられているケースもあります。
また、警報器はガスメーターと連動することで、ガス漏れを検知した際に自動でガスを遮断するなど、事故防止に大きな役割を果たします。
一方で、スプレー類などに反応して警報が鳴る場合や、ガス漏れがなくてもにおいを感じるケースがあることも、正しい知識として知っておくことが大切です。
ガスを安全に使用するためには、警報器が適切に設置され、正常に機能していることが重要です。
有効期限の確認や設置状況の点検など、日頃の管理を心がけ、少しでも不安や気になる点がある場合は、自己判断せず販売店へ相談しましょう。
 


 


LPガスの保安点検は、法律(液化石油ガス法)に基づき、4年以内に一度以上の実施が義務付けられています。
一般的には、LPガス販売店がこの基準に沿って計画的に点検を行っており、当社でも定期的にご案内のうえ実施しています。
保安点検の際には、ガス警報器を含めたガス設備の安全確認を行い、使用年数や状態に応じて警報器の交換を行っています。
▶ いちたかガスワン保安点検予約サイト

株式会社いちたかガスワン

北海道ガスワングループは、全事業所において「再生可能エネルギー実質100%」の電力を使用しています

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