コラム

2023.6.30

北海道の暖房はガス・灯油・電気のどれがおトク?今こそ光熱費の見直し!

冬の寒さが厳しい北海道では年間の光熱費のうち、暖房費が多く占めています。
シンプルに暖房費を抑えることができれば年間の光熱費も抑えることができますが、北海道で暖房としてのエネルギーを考えた時にガス・灯油・電気は一体どれがおトクなのか?

 

またどのような暖房器具を採用すれば良いか?を解説していきましょう。
光熱費の削減や、暖房器具の入れ替え、熱源(=エネルギー)の切り替えを検討されている方はぜひご参考ください!

 

北海道の光熱費は全国でNo.1

 

日本は南北に細長い地形で、北海道と九州や沖縄とでは気候が大きく異なります。
総務省統計の家計調査によると、光熱費全体で見ても北海道の年間支出額は全国でも第1位というのがわかりますね。

 


参考:総務省 2022年 家計調査 家計収支編 「(品目分類)第11表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別支出金額(総世帯)」

 

特に暖房については気候要因などによる地域差が非常に大きく、北海道は全国平均の約3.4倍もの暖房エネルギーを消費していることがわかります。


参考:国土交通省「住宅・建築物のエネルギー消費性能の実態等に関する研究会 第5回配付資料2-1 家庭用エネルギー消費の動向」
(https://www.mlit.go.jp/common/001223570.pdf)

 

北海道単体で見ると消費エネルギーのうち半数以上が暖房を占めており、暖房にかかる消費エネルギーを抑えることができれば全体の光熱費も抑えることができるでしょう。
暖房費を削減する上で「節約」も大切になりますが、それ以上に「熱源(=エネルギー)」の選択が重要となります。

適切な熱源を選ぶことで暖かさや便利さを損なわずに、暖房費や光熱費を抑えることができますのでご家庭のライフスタイルとあわせて考えていきましょう。

 

北海道の暖房はガス・灯油・電気のどれがおトク?

寒い冬の期間が長い北海道では、当然暖房が必要な期間も長くなります。
家の熱源としてガス・灯油・電気の3つの選択肢がありますが、「どれを選択すれば良いか?」「どのような暖房器具を選択すれば良いか?」を悩んだ方も多いのではないでしょうか?

 

ガスと一言でいっても「プロパンガス」、「都市ガス」と分けられますし、灯油であれば補充の手間であったり単価変動、電気であれば昨今の料金高騰化も大きな家計負担となります。
ここでは暖房器具と各熱源のメリット・デメリットを紹介していきましょう。

 

セントラルヒーティング

 

セントラルヒーティングとは、各部屋に設置したパネルヒーターやファンコンベクターへボイラーで温めた不凍液を循環させることで放熱し、家全体を暖めることが最大のメリットです。
廊下等にも循環パイプが通ることで家の中の温度差が少なくなるため、いつでも暖かい家で過ごせるでしょう。

 

またパネルヒーターの輻射熱で建物を暖めるため室内が乾燥せず、火も使わないため安全性が高いのも特徴です。
デメリットとしては北海道では新築戸建て住宅であれば約7割はセントラルヒーティングを採用されているとも言われていますが、初期費用が他の暖房器具より高額となります。

 

住宅の規模にもよりますがセントラルヒーティングの初期費用は一般的に約100万円前後とされており、シーズンになると基本的に24時間運転となるためランニングコストも高額になりがちです。

ガス・灯油・電気いずれかを熱源としたボイラーからセントラルヒーティングを使用できますが、熱源の高騰化があるとランニングコストの増加にも拍車がかかってしまうため熱源の変更や他の暖房器具との併用を考慮する必要があるでしょう。

 

FF式灯油ストーブ

北海道の熱源の選択として一番メジャーなのが灯油であり、令和2年度の北海道家庭用エネルギー消費実態調査によると暖房用エネルギーとして灯油を使用している家庭は82.3%にもなりました。

 

そんな灯油を熱源としたFF式灯油ストーブは速暖性が高く広い範囲をすぐに暖めることが可能です。
温風式と輻射式のタイプがありますが輻射式であれば温風が出ないので部屋が乾燥しにくく、遠赤外線効果で身体の芯から温めてくれるのが特徴とも言えるでしょう。

 

また床暖房タイプであればストーブの熱で温められた循環液がソフトパネル内を循環し、ストーブ1台で足元から温めることも可能です。

 

デメリットは年数が経過するにつれ、汚れやススの影響で燃焼効率が落ち燃費が悪くなったり、点火が遅くなったり調子が悪くなったりと、故障やエラーの頻度が徐々に増えていくことが予想されます。

他の暖房器具も同様ではありますが定期的なメンテナンスや整備が必要であること、また温風式であれば部屋が乾燥しやすいことが挙げられます。

※当社では一部の地域を除き、分解整備のための自社整備工場を完備しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

寒冷地エアコン

寒冷地仕様のエアコンは氷点下でも暖房効率を落とさず使用することができます。
一般的なエアコンと違い、室外機の性能が高く凍結防止装置といった機能が充実しているのが特徴です。

 

北海道ではセントラルヒーティングやストーブが主流ですが、熱源が電気となるため火傷や火事、灯油やガス漏れの心配もありません。
また近年は温暖化の影響で北海道の真夏日も年々増加しており、エアコンの普及率も増加し、一年中使用できるのもメリットです。

 

デメリットとしては温風の影響で室内が乾燥しやすく、部屋の低い位置が暖まりにくい点が挙げられます。
また外気温が低い程、電力の消費量も増えるので真冬の氷点下で使用する場合はコストパフォーマンスが悪くなる場合がありますので、注意が必要です。

 

続いて各熱源のメリット・デメリットをみていきましょう。

暖房以外にも給湯や設置スペース、災害時や初期費用、ランニングコスト、メンテナンスコストなど様々な面で器具や熱源の選定をする必要もあります。
また電気に関しては昨今の電気料金の高騰化もあり、2023年1月の電気料金が13万円を超えたというニュースもありました。

 

省エネ性能がない電気温水器などは電力の消費量が大きいですし、省エネ性能が高い電化製品のエコキュート+ヒートポンプを導入するにも約200万円もの費用が発生することもあります。

 

LPガス、灯油であれば、給湯込みのランニングコスト試算ではありますが、LPガス(ビルトインコンロ)+灯油(FF式ストーブ+石油給湯器)、もしくはLPガスのみ(ビルトインコンロ+エコジョーズ)であればご家族の人数や使用状況にもよりますが、いずれも年間で約30万円~35万円の試算となります。

 

当社では暖房器具の選定、熱源の選定についてはライフスタイルやご予算に合わせたご提案をいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ

寒い冬がある北海道は年間の消費エネルギーのうち、暖房エネルギーの消費が半分以上を占めています。
光熱費を削減する上で暖房エネルギーの見直し、削減、節約は必須とも言えるのではないでしょうか。

 

暖房器具の種類や熱源は様々ですが、ボイラーを熱源として家全体を効率よく暖めるセントラルヒーティングや速暖性が高く広範囲をすぐに暖めることが可能なFF式灯油ストーブが北海道では人気ですね。

特に光熱費に悩んでいる方はLPガスへの切り替え、初期費用が安い灯油の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社いちたかガスワン

北海道ガスワングループは、全事業所において「再生可能エネルギー実質100%」の電力を使用しています

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